文法編をまとめるにあたり、2つの点に特に注力しました。
1つは「網羅する」です。
スペイン語の文法の本を読んだときに感じるのは「全体像がわからない」でした。限られたページ数で、”よく使われる”文法をカバーしていることが原因なのだと思います。そのため、網羅性に欠け、頭の中で整理して全体像を把握するアプローチには向いていません。
そこを改善するために、まず1989に刊行された『Gramática Básica del Español』を参考として、文法内容により、以下の11の章に分けて構成しました。
第1章 名詞
第2章 限定詞
第3章 形容詞
第4章 代名詞
第5章 動詞
第6章 副詞
第7章 前置詞
第8章 接続詞
第9章 単文
第10章 複文
第11章 結合文
これにより、全体を順序立ててみることが可能にしました。
もう1つは「簡単に」です。
構成の参考とした『Gramática Básica del Español』は網羅性では優れているのですが、基礎的な内容から例外的な内容までが一緒に記載されているために、初級者にとってどこを読めばよいのか分かりにくいという問題がありました。
この問題を解決するために、各章の記事を「基礎編」と「応用編」に分けています。
「基礎編」は文字通り基礎的な内容で、初級者がまず押さえたい内容です。初級者の方は、まずは基礎編を読んでください。
「応用編」は例外的な内容などで、使う場面など限られています。そのため初級者の方は最初は飛ばしていただいて構いません。ある程度スペイン語が頭に入ったあとで、戻って記事を読んで頂ければと思います。
記事については、どの記事から読んでもわかるように、なるべく独立した記載を心がけていますが、できれば順番に読んでもらった方が全体の流れがわかりやすいと思います。また、各章は独立していますのでどの章から読んで構いません。特に中級者の場合には、必要な章を参照される辞書的な使い方が中心となると思いますので、以下の目次から対象の章や記事をさがしてください。
また、内容が煩雑にならない範囲で雑学や裏話も含めていきますので、気楽に楽しんで頂ければと思います。