はじめに
スペイン語文法の第4章は「代名詞」です。
代名詞は、すでに分かっている人や物などの名詞の繰返しをさけるために使われて文を簡潔にする品詞です。
この章で、それぞれの代名詞について理解を深めたいと思います。
代名詞の基礎的な内容を「基礎編」にまとめました。
基礎編は下記の記事からなります。
→ 第4章:代名詞(基礎編) 代名詞の特徴
→ 第4章:代名詞(基礎編) 人称代名詞 (1)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 人称代名詞 (2)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 人称代名詞 (3)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 不定代名詞(1)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 不定代名詞(2)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 不定代名詞(3)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 所有代名詞
→ 第4章:代名詞(基礎編) 指示代名詞
→ 第4章:代名詞(基礎編) 疑問代名詞
・ 第4章:代名詞(基礎編) 関係代名詞(1)(本記事)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 関係代名詞(2)
→ 第4章:代名詞(基礎編) 関係代名詞(3)
本記事と併せて残りの記事も読むと、代名詞の内容が一通りカバーできます。
ぜひ他の記事も読んでください。
関係代名詞の役割
関係代名詞は、「2つの文をつなげて前の名詞を説明するために使われる代名詞」です。
日本語で見てみましょう。
「バスがちょうどやってきた」
「私たちはそのバスに乗り込んだ」
という2つの文を例にしてみます。
この2の文には、同じ「バス」という名詞が使われています。
この「バス」を使うと、2つの文は
「ちょうどやってきたバスに、(そのバスに)私たちは乗り込んだ」
という1つの文で表すことができます。
実は、スペイン語でも、同じことができます。
スペイン語にすると、それぞれの文は
Acababa de llegar el autobús. バスがちょうど着いたところだった。
Nos subimos al autobús. 私たちはバスに乗った。
となります。
この2つの文は、次のように1文で表すことができます。
Nos subimos al autobús que acababa de llegar. ちょうど着いたバスに、私たちは(そのバスに)乗った。
このように、共通の名詞「el autobús(バス)」で2つの文を1つの文にすることができます。
このとき使われる「que」が関係代名詞です。
名詞の繰返しが減り、文章が細切れにならないので、文章の流れが良くなっています。
このように、関係代名詞の役割には、
(1) 2つの文をつなげて、1文にする。
(2) 情報を追加する。上の例では、どのようなバスかの説明(ちょうど着いたバス)を追加している。
(3) 繰り返しをさけて、文章の流れを良くする。
になります。
関係代名詞と先行詞
関係代名詞の基本的な形は、「先行詞+関係代名詞」です。
先行詞は、先程の例の「バス」にあたり、2つの文の共通の部分になります。
この先行詞と関係代名詞を使って、2つの文が1つの文になるのです。
先行詞には
(1)名詞
(2)代名詞
(3)文
(4)出てこない
の4つのパターンがあります。
(1)の名詞のケースは、先程のバスの例が該当します。
(2)のケースで使われる代名詞には、指示代名詞、不定代名詞などがあります。
[例]
Eso que dijiste es correcto. あなたが言ったそのことは正しい(「eso」は指示代名詞)
Nadie que oyó eso pensó que eso fuera correcto.
それを聞いた人は誰一人として、それが正しいとは思わなかった。(「nadie」は不定代名詞)
(3)先行詞が名詞として現れず、文全体が先行詞になる場合があります。
[例]
Él marcó un gol, lo cual alegró a los aficionados. 彼がゴールを決めて、ファンが喜んだ。
「Él marcó un gol(文全体が先行詞)」+「lo cual(関係代名詞)」
(4)のケースでは、「quien(一般論やことわざに多い)」「lo que(抽象)」などが該当します。
[例]
Quien cree, se salva. 信じる者は救われる(ことわざ)
制限用法と説明用法
先行詞と関係代名詞の間に「,(コンマ)」があるかないかで、文章の意味が変わってきます。
1つは、関係代名詞(que / quien / dondeなど)をカンマなしで使う場合で「制限用法」といいます。
この場合は、名詞の範囲を「これだけ」と限定する用法になります。
もう1つは、関係代名詞(que / el cual / quienなど)をカンマではさんで使う場合で「説明用法」といいます。
名詞の範囲はすでに特定されていて、そこに追加情報を加える働きがあります。
[例]
<カンマのない制限用法>
Te doy la pelota que está en la caja azul.
青い箱にはいっているボールを君にあげる。
「que está en la caja azul」が、「どのボールか」を限定しています。
<カンマで区切る説明用法>
La pelota que te doy, que está en la caja azul, está allí.
君にあげるボールは青い箱にはいっている。
「que está en la caja azul」は、「そのボールについての追加情報」です。
最後に
いかがでしたか?
関係代名詞は、中学校の英語でも出てきたおなじみの文法用語になります。
スペイン語の関係代名詞の役割は、英語の関係代名詞と同じで、「名詞を後ろから説明」して「2つの文をつなげて1つの文」にします。
このことで、文章の自然な流れをできる、という点でも同じになります。
使いこなせるようになりましょう!
Bueno, nos dejamos aquí.
¡Hasta luego!
参考文献
文法編をまとめるにあたり、次の書籍を参考にしています。
『スペイン語基礎文法 規則と用法(SGEL)』
『本気で学ぶスペイン語 基本問題430(菅原 昭江)』
『極める!スペイン語の接続法ドリル(菅原 昭江)』


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