【英国の数学科大学生が解説!】かけ算・割り算のマニアックな英単語・表現と素因数分解(中級)

小学算数の英語

はじめに

今回の記事で扱うものの中には、「multiplicand」や「dividend」など聞いたことのない単語も多く出てきます。
また、素因数分解などについても軽くふれたいと思います。

また、最近追加で作成した上級の記事に興味のある方は、こちらから読んでみてください。

→ 除数・因数・約数の意味の違いと英語での正しい表現方法(上級) 【近日公開!】

単語・表現の一覧

今回はこれらの単語を中心に見ていきます!
中級よりも上級に入れるべき単語も多く含まれています。
(上級)に含まれる単語の詳しい解説は、上級の記事で行います。

単語・表現意味
Multiplier (上級)乗数
Multiplicand (上級)被乗数
Factor (中級)因数
Prime number (中級)素数
Prime factorization (上級)素因数分解
Dividend (上級)被除数
Divisor (上級)除数

単語の解説

まずは、今回の内容に関連する過去記事の内容から確認しましょう!

加減乗除の記事からの確認

第1章:加減乗除の英語表現(上級)」では、「addend/ augend/ subtrahend/ minuend」を紹介しました。

ここで一度簡単に説明しておきます。

例えば、足し算の「add A to B」という表現は、「足す数」である「A」、と「足される数」である「B」で構成されます。

Aの方を「addend」、Bの方を「augend」といいます。

同様に引き算の「subtract A from B」は、「引く数」である「A」、と「引かれる数」である「B」で構成されます。

Aの方を「subtrahend」、Bの方を「minuend」といいます。

ゆーた
ゆーた

上の「addend/ augend/ subtrahend/ minuend」のように、かけ算と割り算についての表現もあります。
それらが今回紹介する内容です!

掛け算を構成する数の英語表現

1.「multiplier」「multiplicand」とは?

まず、「multiplier」は、英語で掛ける数のことを言い、日本語では「乗数」と呼ばれます。

それに対し、掛けられる数である「被乗数」は、「multiplicand」と言います。

「-er/ -or」は、「~するもの・人」という意味なので、「multiplier」の方はしっくりくるはずです。

Multiplier × Multiplicand = Product

上の式で、「multiplier」と「multiplicand」を逆に書く場合もあります。

「×2」や「×3」で2倍や3倍を表現する日本人にとってはその方が自然かもしれません。

しかし、英語圏では、「A times B」を「A個のB」と考えるので、Aの方が掛ける数と考えるのが一般的です。

2.「factor」とは?

上では、かけ算を構成する2つの数を、「かける」と「かけられる」に分けて考えました。

しかし整数の掛け算のときのみ、それぞれの数を単に掛け算の「要素」と考えると、「multiplier, multiplicand」はどちらも同じものであり、「因数」と呼ばれます。

因数は、英語で「factor」と呼ばれます。

Factor × Factor = Product

日本では「因数」を中学生の「二次方程式の因数分解」で正しく習います。

ですが、海外では「factor」を小学生の段階でも使用するので紹介しました。

何のことかわからない方は飛ばしてください。

3.factor と素因数分解

「因数」という言葉にピンと来なくても、「素因数分解」は小学校・中学校で習ったことがあるかもしれません。

これは、「factor」がすべて素数(1とそれ自身以外に約数を持たない整数)となるようにある数を分解することを表します。

因数が素数なので「素因数」というわけです。

素数は英語で「prime number」なので、素因数分解を「prime factorization」と言います。

「factorization」は、「factorize(因数分解する)」の名詞形です。

語尾が「-ize」となる動詞は、それ以外の部分から意味が推測しやすいです。
例えば、「modernize(近代化する)」「initialize(初期化する)」なども「modern(現代の、近代的な)」「initial(最初の、初期の)」からだいたいの意味がわかりますよね。

イギリス英語では、「-ize」は「-ise」に変わります。
「z が s に変わる」というのはイギリス英語ではよくあるので、余裕があれば覚えておきましょう。

割り算を構成する数の英語表現

1.「divisor」「dividend」とは?

かけ算と同様に、割る数(除数)を「divisor」と呼びます。

また、割られる数(被除数)を「dividend」と呼びます。

Dividend ÷ Divisor = Quotient

ゆーた
ゆーた

以上で解説は終了です。
練習問題も2つ用意したので、ぜひ解いて見てください。

練習問題

QUESTION 1

Can we call the following expression the prime factorization of 462? Explain the reason for your answer.

462 = 2 × 3 × 7 × 11

解答

Yes. All the factors on the right-hand side are prime numbers and their product equals 462.
(*right-hand side = 右辺)

問題の和訳:下の表現は462の素因数分解ですか?回答の理由を説明しなさい。

QUESTION 2

One of the students in your class says:

6 = 5 × 1.2, so 5 and 1.2 are the factors of 6

Is this reasoning correct? State the answer with reason.

解答

This is not the correct reasoning because 1.2 is not an integer.

問題の和訳:
あなたのクラスの生徒が「6 = 5 × 1.2 だから、5と1.2は6の因数だ」と言いました。これは正しいですか?理由とともに回答しなさい。

単語のまとめ

掛け算での表現

単語・表現意味
Multiplier (上級)乗数
Multiplicand (上級)被乗数
Factor (中級)因数
Prime number (中級)素数
Prime factorization (中級)素因数分解

割り算での表現

単語・表現意味
Dividend (上級)被除数
Divisor (上級)除数(整数のとき、約数もしくは因数と同じ)

最後に

いかがでしたか?
今回の記事は、初級に比べて覚える単語も少なくすぐに覚えられると思います。
次の上級の記事では、「除数・約数・因数の違い」についてフォーカスしてこれらの言葉の違いや使い分け方を解説します!
ぜひ次の記事も読んでみてください。

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