はじめに
スペイン語文法の第3章は「形容詞」です。
形容詞は、名詞の「性質を説明する」語です。
第2章の限定詞は名詞を「限定して明確にする」語で、数に限りがあり、1つずつ説明ができました。
第3章の形容詞は柔軟に使われるため、数に限りがありません。
そのため、この章では、形容詞の共通の特徴を説明して、理解を深めたいと思います。
形容詞の基礎的な内容を「基礎編」にまとめました。
基礎編は下記の記事からなります。
→ 第3章:形容詞(基礎編) 形容詞の特徴
・ 第3章:形容詞(基礎編) 形容詞の性変化(本記事)
→ 第3章:形容詞(基礎編) 形容詞の数変化
本記事と併せて残りの記事も読むと、形容詞の内容が一通りカバーできます。
ぜひ他の記事も読んでください。
語尾が母音で終わる形容詞の性による変化
前の記事に書いたように、形容詞は修飾する名詞の性や数で語尾が変化する場合があります。
まず、性による変化をみてみましょう。
1.語尾が「o」で終わる形容詞の性変化
最も一般的な語尾が「o」で終わる形容詞は、男性形の語尾「o」が、女性形では語尾が「a」に変化します。
[例]
el pueblo blanco 白い街
「pueblo(街)」は男性形の名詞です(形容詞は変化しません)。
la casa blanca 白い家
「casa(家)」は、女性形の名詞なので、「o」が「a」に変化します。
2.語尾が「o」以外の母音で終わる形容詞の性変化
語尾が「o」以外の母音で終わる形容詞は、性による変化をしません。「e」「ente」「ista」などが該当します。
[例]
un amigo amable 親切な男友達
una amiga amable 親切な女友達
un hombre egoísta 利己的な男
una mujer egoísta 利己的な女
3.接尾語がつく形容詞の性変化
上記のルールの例外として、接尾語がつく形容詞があります。
接尾語とは、名詞や形容詞、動詞などの言葉の最後に付いて、意味を変えたり、ニュアンスを加えたりします。
形容詞に接尾語がつくと、性変化する形容詞になります。
これは、接尾語に性に応じて変化する性質があるからです。
[例]
大きさを強調する接尾語の「ote」
el balón grandote とっても大きなボール
la bola grandota とっても大きなボール
語尾が子音で終わる形容詞の性による変化
語尾が子音で終わる形容詞も、語尾が「o」で終わる形容詞ほど多くはありませんが、日常でよく使われます。
それらの性による変化についても、みてみましょう。
1.語尾が「l」「n」「r」「s」「z」などの子音で終わる形容詞の性変化
子音の場合の基本的なルールは「性変化をしない」です。
[例]
un quiz fácil 簡単なクイズ(男性名詞)
una respuesta fácil 簡単な答え(女性名詞)
2.語尾が子音で終わる地名由来の形容詞の性変化
語尾が子音で終わる形容詞の中には、例外的に性変化をする場合があります。
地名形容詞がその一例です。
地名形容詞は、地名や民族に関する形容詞で、例えば
japonés 日本の、日本人の
español スペインの、スペイン人の
のような形容詞です。
これらは、語尾に「a」を付け加えることで女性形となります。
[例]
el sake japonés 日本酒(男性名詞)
la comida japonesa 日本料理(女性名詞)
3.語尾が「or」「án」「ón」「és」 で終わる形容詞の性変化
語尾が「or」「án」「ón」「és」 で終わる形容詞も性変化する形容詞です。
これらも、語尾に「a」 を付け加えることで女性形になります。
embajador 大使(男性)
embajadora 大使(女性)
最後に
いかがでしたか?
語尾が子音で終わる形容詞の中には、例外的に性変化をする場合がありましたね。
何故、同じ形容詞なのに違いがあるのでしょうか?
これは言葉の語源に由来しています。
これらの言葉は、もともとラテン語や他言語からの借用語で、性変化する語尾構造を持っていました。
それをスペイン語でも受け継いでいるのです。
¡Hasta luego(またね)!
参考文献
文法編をまとめるにあたり、次の書籍を参考にしています。
『スペイン語基礎文法 規則と用法(SGEL)』
『本気で学ぶスペイン語 基本問題430(菅原 昭江)』
『極める!スペイン語の接続法ドリル(菅原 昭江)』


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