はじめに
前回までの第５章では「分数の英語表現」について扱ってきました。本記事からは「小数の英語表現」を見ていきます。分数と小数は関連している部分も多いので、皆さんもそれぞれの関連性について意識しながら読んでみてください。
今回のトピックは、初級・中級・上級に分けて紹介していきます。今回の単語リストを確認し、より難易度の高い表現を知りたいと思った方は、以下のリンクから中級・上級に進んでください。
→ 小数の英語表現（中級）
→ 小数の英語表現（上級）
（所要時間：５分）
単語・表現の一覧
| 単語・表現 | 意味 |
|---|---|
| decimal numeral system, decimal system | 十進法 |
| decimal digits | 十進法での０～９ |
| decimal numeral, decimal, decimal number | 十進法の小数 |
| decimal fraction | 分数表記での十進法の小数 |
| whole number (integer, integral) part | （小数の）整数部分 |
| decimal (fractional) part | （小数の）小数部分 |
| decimal point, decimal separator, decimal mark | 小数点 |
| decimal notation | 小数点を使って整数部分と小数部分を分けた小数表記 |
単語の解説
小数について
まず、私たちが普段小数というときは、０～９までの数を使った「十進法」の小数です。十進法を「decimal numeral system」もしくは「decimal system」と言います。
また、十進法での０～９を「decimal digits」と言います。
「decimal」という単語の語源は、ラテン語で10を意味する「decem」から来ています。
そして、この十進法の小数を「decimal numeral」や「decimal」、「decimal number」と言います。
正しい表記は「decimal numeral」ですが、普通は省略して「decimal」と言われます。
また、「decimal number」は、実際には正しい表現ではありません。
「第４章：数字についての基礎的な英語表現（初級）」でも述べた通り、小数は一つの表記方法なので「numeral」の方が正しい単語というわけです。
「第５章：分数の英語表現（上級）」で、小数を10や100を分母にもつ分数と考えると、小数は分数の一つと述べました。このとき小数を「decimal fraction」と言います。
ここで注意すべきは「decimal (numeral)」と「decimal fraction」の違いです。
- 上で述べた「decimal (numeral)」は、0.3のように「小数点を使った表記での小数」のこと
- 「decimal fraction」とは、3/10のように「分数表記での小数」のこと
このことから、どちらも同じ数を表す単語ですが、「decimal fraction」は分数の一つである一方、「decimal」は分数の一つというわけではないという違いがあります。
正確には、「decimal fraction」のときの分数の分母は10の累乗である必要があります。
10の累乗とは、10同士を掛け合わせて表せる数のことです。
例えば、10、100、1000などです。
英語での小数の書き方
英語圏での小数の書き方は、日本での場合と同じです。
まず、整数部分のことを「whole number part」や「integer part」、「integral part」と言います。
また、小数点以下の小数部分を「decimal part」もしくは「fractional part」と言います。
さらに、小数点を「decimal point」や「decimal separator」、「decimal mark」と呼びます。
また、このような小数の表記を「decimal notation」と言います。
- Write 3/10 in decimal notation. （3/10を小数の表記で書きなさい）
小数表記にはいくつかの注意点があります。
注意１：
英語圏以外の多くの国では「decimal separator」として「, (comma)（カンマ）」が使われています。
日本語と英語で同じだから、他も同じというわけではありません。
そのため「decimal point」だけでなく「decimal separator (mark)」とも呼ばれるわけです。
注意２：
小数は、数学よりも科学やコンピューターサイエンスで多く使われます。
そんなコンピューターの計算では「0.5」を「.5」と書くように、整数部分の0が書かれないことがあります。
どちらも同じ意味になり、数学的にも正しい表記です。
練習問題
Select the most suitable words from the options below to fill in the blanks A, B, C and D in the following paragraph
12.34 is a ( A ). If this decimal is expressed as 1234/100, we call this as a ( B ). Also, 12.34 can be divided into the integer part and the ( C ) by the ( D ).
OPTIONS:
decimal fraction / decimal mark / fractional part / decimal numeral
解答
A. decimal numeral
B. decimal fraction
C. fractional part
D. decimal mark
問題の和訳：空白 A・B・C を埋めることで次の文章を完成させなさい
単語のまとめ
| 単語・表現 | 意味 |
|---|---|
| decimal numeral system, decimal system | 十進法 |
| decimal digits | 十進法での０～９ |
| decimal numeral, decimal, decimal number | 十進法の小数 |
| decimal fraction | 分数表記での十進法の小数 |
| whole number (integer, integral) part | （小数の）整数部分 |
| decimal (fractional) part | （小数の）小数部分 |
| decimal point, decimal separator, decimal mark | 小数点 |
| decimal notation | 小数点を使って整数部分と小数部分を分けた小数表記 |
最後に
いかがだったでしょうか？
今回の記事はいつもと比べて短かったと思いますが、それぞれの単語の意味をしっかりと覚えましょう。次の中級からは実際に小数の読み方を見ていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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