はじめに
スペイン語文法の2つ目の章は「限定詞」、今回は「疑問限定詞」です。
疑問限定詞は「何時ですか」や「何日ありますか」のように、疑問を表現するために使われます。
この記事では「qué」と「cuánto」の2つの疑問限定詞を紹介します。
繰り返しになりますが、「限定詞」は
– 名詞と組合せて使われる。
– 名詞を具体的に示す。
– 人と物のどちらにも使える。
という特徴がある単語です。
これらの限定詞について押さえておきたい内容を「基礎編」にまとめました。基礎編は下記の記事からなります。
→ 第2章:限定詞(基礎編)限定詞とは
→ 第2章:限定詞(基礎編)定冠詞
→ 第2章:限定詞(基礎編)不定冠詞
→ 第2章:限定詞(基礎編)不定限定詞(1)
→ 第2章:限定詞(基礎編)不定限定詞(2)
→ 第2章:限定詞(基礎編)所有限定詞
→ 第2章:限定詞(基礎編)指示限定詞
→ 第2章:限定詞(基礎編)基数詞
→ 第2章:限定詞(基礎編)序数詞
→ 第2章:限定詞(基礎編)配分限定詞
・第2章:限定詞(基礎編)疑問限定詞(本記事)
→ 第2章:限定詞(基礎編)感嘆限定詞
本記事と併せて残りの記事も読むと、限定詞の内容が一通りカバーできます。
ぜひ他の記事も読んでください。
quéの変化と使い方
「qué」は、日本語の「どの」「何の」にあたります。
「qué」は性数変化をしません。
後ろにくる名詞が男性でも女性でも、また単数でも複数でも、常に「qué」になります。
また、疑問限定詞共通の特徴ですが、他の限定詞と一緒につかわれることはありません。
後ろにくる名詞 | 男性形 | 女性形 |
---|---|---|
単数 | qué | |
複数 |
[例]
¿Qué hora es?
今何時ですか?
¿Qué equipos son fuertes?
どのチームが強いですか?
「hora(時)」は女性形の単数形、「equipos(チーム)」は男性形の複数形ですが、どちらも「qué」になります。
cuántoの変化と使い方
「cuánto」は、可算名詞の前にくる場合と不可算名詞の前にくる場合で意味が異なります。
可算名詞の前では、日本語の「いくつの」にあたります(複数)
不可算名詞の前では「どのくらいの」の意味になります(単数)
また、後ろにくる名詞が男性か女性で変化をします。
「qué」と同様に、他の限定詞と一緒につかわれることはありません。
後ろにくる名詞 | 男性形 | 女性形 |
---|---|---|
単数(不可算名詞) | cuánto | cuánta |
複数(可算名詞) | cuántos | cuántas |
[例]
¿Cuánto arroz queda en la casa? 家には、どのくらい米が残っていますか?
「arroz(米)」は不可算の男性名詞 [cuánto] + [単数形名詞]
¿Cuántas horas se tarda a ir a Tokio? 東京まで何時間かかりますか?
「hora(時間)」は可算の女性名詞 [cuántas] + [複数形名詞]
最後に
いかがでしたか?
今回とりあげた疑問限定詞ですが、(ほぼ)同じ言葉が関係代名詞にもでてきます。
関係代名詞は、2つの文章に含まれる同じ名詞で、文章を1つにする働きがある代名詞です。
例えば、
「家の前に犬がいます」+「犬は私の犬です」=「家の前にいる犬は私の犬です」
のような形です。
この場合も「que」や「cuanto」が使われますが、関係代名詞ではアクセント記号がありません。
<ポイント>
疑問限定詞の場合には、アクセント記号はつきます。
関係代名詞の場合には、アクセント記号がつきません。
[例]
¿Qué perro es tuyo?
どの犬があなたの犬ですか? 疑問限定詞
Aquel perro que sentarse en frente de la casa es mío.
家の前に座っているあの犬が私の犬です 関係代名詞
アクセント記号に注目してくださいね。
¡Hasta luego(またね)!
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