第9章:不等号の英語表現(初級)

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はじめに

この章では、「不等号の英語表現」について見ていきます。不等号は単に数を比べるだけではなく、中学で習う不等式や化学・物理など幅広く必要とされるトピックです。

聞きなれた表現が中心となるので簡単に感じるかもしれませんが、それぞれの表現を正しく理解していきましょう。

(所要時間:~5分)

単語・表現の一覧

単語・表現意味
sign of inequality, inequality sign不等号
A is greater than BA大なりB
A is less than BA小なりB
A is strictly greater than B(等号を含まない)A大なりB
A is strictly less than B(等号を含まない)A小なりB
A is greater than or equal to BAはB以上
A is less than or equal to BAはB以下
A is at least BAはB以上
A is at most BAはB以下
A is much greater than BA非常に大なりB
A is much less than BA非常に小なりB

単語の解説

不等号について

不等号は英語で「sign of inequality」や「inequality sign」と言います。
「inequality」とは「平等でないこと」を表す単語で、数学では「inequality」だけだと「不等式」という不等号を利用した式のことになるので注意しましょう。

何かの大小関係を表す場面は数学以外にも存在します。
ですが、この記事では数学で使われる表現のみを紹介します。

大なりと小なり

不等号で最初に覚えるべきは「A > B」と「A < B」です。
日本語では「A > B」を「A大なりB」、「A < B」を「A小なりB」と言いました。
もっと簡単に、「AはBより大きい」と「AはBより小さい」とすることもできました。

これらを英語では次のように言います。

記号日本語英語
A > BA大なりBA is greater than B
A < BA小なりBA is less than B

「greater」の代わりに「more」や「higher」、「less」の代わりに「smaller」とすることもできます。
ただし、数学のように「数字の大小を比べる」場合には、「greater」と「less」が正しいです。

また、次のセクションで説明する「等号を含む場合」と明確に区別するために、等号を含まない場合に「strictly」という単語を使うこともあります。
それぞれ「A is strictly greater than B」と「A is strictly less than B」になります。

以上と以下

二つの数字の大小関係に「等号」が含まれる場合には、「AはB以上」と「AはB以下」と呼ばれました。
これを英語では「A is greater than or equal to B」と「A is less than or equal to B」と呼びます。
そのままなので覚えやすいと思います。

違う表現として、「AはB以上」は「A is at least B」、「AはB以下」は「A is at most B」とすることもできます。
「at least」は「少なくても、最低でも」、「at most」は「大きくても、最大でも」という意味なことからも分かると思います。

また、日本語では「≧」と「≦」を利用しましたが、英語圏では下の線が一本になり「≥」と「≤」とするのが一般的です。
さらに英語圏でも、「⩾」と「⩽」のように斜めにする場合もあります。
「slanted(傾いた)」という単語を使って、「greater (less) than or slanted equal to」と表現されることもあります。

もともとは「>」の上に一本の線が入る形でしたが、今の日本が使う表記に変わったそうです。
しかし、簡略化をするために線が一本になったようです。
なぜ日本が古い表記を使っているのかは定かではないですが、昔の名残だと考えられます。

非常に大なりと非常に小なり

例えば、0.001と4,300,000のようにサイズが大きく異なるものに対しては、「A ≫ B」と「A ≪ B」が使われます。
これを日本語では、それぞれ「A非常に大なりB」と「A非常に小なりB」と読みます。

英語では「A is much greater than B」と「A is much less than B」と表します。

この単語は「文脈によってどれくらい小さいのか」が変わってくるので、正しく定義された記号ではありません。
しかし、高校・大学の物理学や解析学などでは「非常に小さいので無視できる」などと言った意味合いで使われることがあります。

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単語のまとめ

単語・表現意味
sign of inequality, inequality sign不等号
A is greater than BA大なりB
A is less than BA小なりB
A is strictly greater than B(等号を含まない)A大なりB
A is strictly less than B(等号を含まない)A小なりB
A is greater than or equal to BAはB以上
A is less than or equal to BAはB以下
A is at least BAはB以上
A is at most BAはB以下
A is much greater than BA非常に大なりB
A is much less than BA非常に小なりB

最後に

いかがでしたか?

必要とされる英語のレベルは特別高いわけではないのですぐに理解ができたと思います。数学の場面での表現の仕方はこれまでの英語表現に比べてかなりシンプルだったので、驚いたかもしれません。

次の第10章では「単位についての英語表現」を見ていきます。今回も読んでいただきありがとうございました。

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