第11章:平面図形の特徴と種類(中級)

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はじめに

単語の解説

三角形の種類

三角形は英語で「triangle」と言います。
三角形の種類で習うものは主に次の5つです:

種類説明
直角三角形一つの角が直角である三角形
二等辺三角形二つの辺の長さが等しい三角形
正三角形すべての辺の長さが等しい三角形
鋭角三角形三つの内角がすべて90°よりも小さいような三角形
鈍角三角形一つの内角が90°よりも大きいような三角形

英語では次のように言います。

種類英語
直角三角形right triangle もしくは right-angled triangle
二等辺三角形isosceles triangle
正三角形equilateral triangle もしくは regular triangle
鋭角三角形acute triangle もしくは acute-angled triangle
鈍角三角形obtuse triangle もしくは obtuse-angled triangle

正三角形を「regular triangle」とも言いますが、これについては次の(上級)記事の「多角形」で解説しています。

「isosceles」

この単語はギリシャ語の「isos(等しい)」と「skelos(脚)」を組み合わせたのが語源です。
そのため、「isosceles」は「等脚である」という意味になります。
下で紹介しますが、二等辺三角形の等しい2辺を英語では「leg(脚)」と呼びます。

「equilateral」

この単語は「equi(等しい)」と「lateral(側部、側面)」から構成されています。
このことから、「equilateral triangle」は「すべての辺の長さが等しい三角形」すなわち「正三角形」となります。

また、二つのタイプが使われた「直角二等辺三角形」は「isosceles right triangle」と呼びます。
そのままですね。

三角形に関連する単語

ここからは、小学校で習った三角形に関連する単語を紹介します。

直角三角形

直角三角形の辺は二つの種類に分けられます。

  1. 「斜辺」:「直角の対辺」
  2. 隣辺りんぺん」:「直角ととなり合う2辺」

ここで、「斜辺」は「hypotenuse」、「隣辺」は「leg」または「cathetus」と言います。

「cathetus」の複数形は「catheti」です。

二等辺三角形

二等辺三角形にはそれぞれの辺と角、点に名前があります。

  1. 「等辺」:「長さの等しい2辺」
  2. 「底辺」:「他の2辺と長さの等しくない辺」
  3. 「頂角」:「2つの等辺の間の角」
  4. 「底角」:「頂角以外の残りの2つの内角」
  5. 「(二等辺三角形の)頂点」:「底辺の対頂点」

ここで、これらの名称は英語で次のように表されます。

名称英語
等辺leg
底辺base
頂角vertex angle
底角base angle
(二等辺三角形の)頂点apex

直角三角形と二等辺三角形の両方で「leg」という単語が使われていますが、どちらも基準の角から見た「」を表しているためこの単語が使われています。
この後に出てくる台形の「leg」も同じ解釈ができます。

普通に「頂点」というときは、単に「それぞれの角の端にある点」という認識です。
しかし、二等辺三角形の「頂点」は、「底辺の対頂点」を表します。

英語ではこれらの2つの単語の認識は少し異なり、次のようになります。

「vertex」

「vertex」は「複数の線の交点」という意味です。
このことから、一般に図形の「頂点」を表します。

「apex」

「apex」には「最も高い位置にある」といった意味合いがあります。
よって「底辺」を底と考えたとき、その上にある頂点は最も高い位置にあり「apex」となります。

「vertex」の複数形は「vertices」もしくは「vertexes」、「apex」の複数形は「apices」です。

四角形の種類

まず、四角形は英語で「quadrilateral」や「tetragon」、「quadrangle」などと言います。

「quadrangle」の「quad」はラテン語の「4」を表し、「angle」はそのまま「角」を指します。
そこから、「4つの角」という意味だと分かると思います。

それに対して、「equilateral」の語源でも説明したように「quadrilateral」の「lateral」は「辺」を表します。
ここから、「quadrilateral」は「4つの辺」すなわち「四辺形」であると言えます。

さらに、「tetragon」はギリシャ語の「tetra(4)」と「gon(角)」を組み合わせた単語です。

一般的には上の3つの単語が使われる頻度は少なく、下のような四角形の種類で表現する場合が多いです。

種類説明
長方形すべての角が直角な四角形
正方形すべての角が直角ですべての辺の長さが等しい四角形
ひし形すべての辺の長さが等しい四角形
台形少なくとも一組の向かい合う辺が平行である四角形
平行四辺形向かい合う二組の辺がそれぞれ平行である四角形

英語では次のように言います。

種類英語
長方形rectangle
正方形square
ひし形rhombus もしくは equilateral quadrilateral
台形trapezoid (アメリカ英語) もしくは trapezium (イギリス英語)
平行四辺形parallelogram

正方形を「regular tetragon」とも言いますが、これについても次の(上級)記事の「多角形」で解説しています。

「rectangle」

ラテン語の「rectus(直角)」と古フランス語の「angle(角)」を組み合わせて出来た単語です。

「rhombus」

ギリシャ語の「rhómbos(回転するもの、円運動)」という単語が語源です。
なぜそれがひし形になったのかという歴史的背景は分かりませんでした。

「trapezium」

ギリシャ語の「trapezion(小さなテーブル)」が語源です。

「trapezoid」

ギリシャ語の「trapezoeidé」が語源です。
trapeza(テーブル)」と「-oeides(形の)」から構成され、「テーブル型の」という意味です。
古代ギリシャの数学者ユークリッドによって「台形型の図形」という意味になりました。

「parallelogram」

ギリシャ語の「parallēló-grammon(平行な線に囲まれた)」が語源です。

四角形に関連する単語

台形

台形についての名称には次のようなものがあります。

  1. 「(台形の)底辺」:「平行な2本の対辺」
  2. 「上底」:「底辺のうちで上にある辺」
  3. 「下底」:「底辺のうちで下にある辺」
  4. 「台形のきゃく」:「底辺でないもう1組の対辺」

「台形の脚」は平行でない必要があります。
並行である場合には、台形は平行四辺形となり、2組とも「底辺」となります。

これらを英語では次のように言います。

名称英語
(台形の)底辺base
上底upper base もしくは top base
下底lower base もしくは bottom base
台形の脚leg もしくは lateral side

まず、円は英語で「circle」と言います。
また、円に関連する単語には次のようなものがあります。

用語英語
円周circuference
円周率π もしくは pi
直径diameter
半径radius
(円の)中心center
(円の)げんchord
(円の)arc
扇形おうぎがた(circular) sector
弓型(circular) segment
半円semicircle

「radius」の複数形は「radii」になります。

これらは次の図の部分を表します。

また、楕円だえんは英語で「ellipse」と言います。

楕円を「oval」を使う場合もあるようですが、数学の中では「楕円 = oval」ではありません。

最後に

いかがでしたか?

今回の内容は、初級に比べて情報量も多く記憶しないといけない単語も多いので、覚えるのには時間がかかるかもしれません。まずは、それぞれの図形の種類を英語で言えるようにし、その後細かい名称を覚えるのがいいでしょう。

次の上級では、多角形やより細かい話題について扱います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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