はじめに
この記事では、初級と中級に引き続き「単位についての英語表現」を解説していきます。今回は、初級・中級で紹介してこなかった一般的な単位と、間違いやすい単位の表現を解説します。
まだ、初級と中級の記事を読んでいない方は以下のリンクから飛んでください。
→ 単位についての英語表現(初級)
→ 単位についての英語表現(中級)
ここで紹介する「International system of units(国際単位系)」の内容は、すべて「2019年版の国際単位系国際文書」をもとにしています(2024年8月時点)。
今後、大きな改正があった場合には内容も変更する場合があります。
(所要時間:10分)
単語の解説
小学校では、中級までで紹介した「算数で習う単位」以外にも、「理科で習う単位」や「算数の他の単元で出てくる単位」も多くあります。
これらをまずはいくつか紹介します。
角度の単位
国際単位系で認められているのは次の「radian」と「degree」の二つです。
単位 | 記号 |
---|---|
radian | rad |
degree | deg もしくは ° |
arc minute | ‘ |
arc second | ” |
小学校と中学校で私たちが「角度が60度です」などと言うときの「度」は「degree」のことです。
高校になると「radian(ラジアン)」を角度の単位として使うようになります。
国際単位系での正式な単位は「radian」ですが、「degree」も単位として使用が認められています。
「arc minute」と「arc second」は、日本語でそれぞれ「分」と「秒」と呼ばれます。
時間を表す場合と同じで「分」は「1/60 度」を表し、「秒」は「1/60 分」を表します。
この単位はよく地図の座標を表すときに使われ、「DMS (degree minute second) 表記」と呼ばれます。
例えば、Wikipedia を参考にすると東京駅の座標はだいたい「35° 40′ 52″ N, 139° 46′ 0″ E(北緯35度40分52秒、東経139度46分0秒)」となります。
また、国際単位系で認められていない単位ですが、私たちが使う単位には次のようなものもあります。
単位 | 記号 |
---|---|
gradian | gon もしくは grad |
turn | tr もしくは pla |
温度の単位
まずは三つの単位系での違いを紹介します。
単位系 | 単位 |
---|---|
International system of units(国際単位系) | Kelvin, degree Celsius |
Imperial system of units(帝国単位) | degree Fahrenheit |
United States customary units(米国慣用単位) | degree Fahrenheit |
「degree Celsius」は私たちが日本で普段使う温度の単位です。
世界のほとんどの国では「degree Celsuis」を「日常生活」で使用します。
「Kelvin」という単位は「科学の学術的な場面」で使われる単位です。
高校で物理や化学を勉強すると習うようになります。
「Kelvin」と「Celsius」、「Fahrenheit」というのはすべて最初に考案した人物の苗字です。
「degree Fahrenheit」は日本語で「カ氏」や「華氏」と呼ばれます。
学術的な場面では「Kelvin」を使うものの、アメリカ合衆国やケイマン諸島、リベリア共和国などでは今も「日常的な場面」で使用されています。
また、イギリスなどでも特定の場面で「カ氏」を使う人はいます。
単位 | 記号 |
---|---|
Kelvin | K |
degree Celsius | ℃ |
degree Fahrenheit | ℉ |
「Kelvin」への変換方法も簡単に紹介します。
興味のある方はさらに調べてみてください。
単位 | 「Kelvin」へ変換後 |
---|---|
T degree Celcius (T ℃) | 5/9(T + 459.67) K |
T degree Fahrenheit (T ℉) | T + 273.15 K |
ここでは仮想の温度として「T」という記号を使っています。
Tの中に求めたい温度を入れると変換ができます。
今では使われることがない歴史的な単位についてもいくつか紹介します。
単位 | 記号 |
---|---|
Rankine | R もしくは °R もしくは °Ra |
Rømer もしくは Romer | °Rø |
Newton | °N |
Réaumur | °Ré もしくは °Re |
理科の単位や身の回りの単位
理科や身の回りで使う単位もここで紹介しておきます。
この中には中学校で習うものもあります。
単位 | 日本語 | 記号 |
---|---|---|
Ampere | アンペア | A |
Volt | ボルト | V |
Ohm | オーム | Ω |
Watt | ワット | W |
Horsepower | 馬力 | 仏馬力:PS 英馬力:HP, hp |
Joule | ジュール | J |
Calorie | カロリー | cal |
Newton | ニュートン | N |
Standard Atmosphere | 標準気圧(日本では単に「気圧」と呼ばれることもある) | atm |
Hectopascal | ヘクトパスカル | hPa |
Hertz | ヘルツ | Hz |
International nautical mile | 国際海里(海里) | NM もしくは M もしくは Nm など |
Pixel | ピクセル | px |
Binary digit (bit) | ビット | bit |
Byte | バイト | B |
Percent もしくは Percentage | パーセント、パーセンテージ | % |
Decibel | デシベル | dB |
Becquerel | ベクレル | Bq |
Sievert | シーベルト | Sv |
Carat | カラット | ct もしくは car |
ここで紹介した単位のほとんどは「国際単位系」で認められたものではありません。
そのため、これらの記号も正式なものではなく、複数存在する場合があります。
例えば、「Byte」という単語の記号は「B」ですが、国際単位系の「B」はデシベルの10倍である「bel (ベル)」の記号として使われます。

単位の紹介はここまでです。
最後に、間違いやすい単位の表現を紹介します。
square meter と meter squared の違い
英語では「square meter」の代わりに「meter squared」という表現が使われる場合があります。
ネイティブの方でも勘違いをされることがありますが、これらの単語は「一例を除いて」同じ意味ではありません。
まず、「squared」の意味は「二乗された、同じ数同士を掛け合わせた」です。
これを使うと例えば、「6 meters squared」は下のように「36 square meters」になり、同じとは言えません。

ただ、一つだけ例外があります。
「1 meter squared」は、1 m× 1 mの面積なので「1 square meter」となります。
ここで、「6 meters squared」を「6 meter squared」として「meter という単位の二乗(「meter2」)と考えるのは?」と思った方もいると思います。
ですが、「meter-squared」で「m2」を表す単位とした場合、「6平方メートル」は「6 meter-squareds」と最後に「s」が必要になります。
こう書けばいいのかもしれませんが、少し不自然で私は見たことがありません。

上の違いは、初級・中級で紹介した「square inch」や「square foot」、「square yard」などのすべてに対して言うことができます。
また、「sqaure」でなく「cubic」についても同じことを考えることができます。
解説は以上です。
最後に
いかがでしたか?
最後に紹介した「square meter と meter squared の違い」については、英語の正しい理解と数学的な考え方の両方が必要となる良い例だと思います。本サイトでは、この例のような「英語×数学」をより意識できるようなトピックをこれからも紹介していきます。
次の第11章では、「平面図形の特徴と種類」について解説します。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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