第2章:倍数・約数・余りの英語表現(初級)

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はじめに

単語・表現の一覧

単語・表現意味
Multiple倍数
Divisor約数
Common multiple公倍数
Common divisor公約数
The least common multiple最小公倍数
The greatest common divisor最大公約数
Remainder余り
A with a remainder of BAあまりB
A with remainder BAあまりB
A remainder BAあまりB
Without a remainder余りなし
A is divisible by BAはBで割り切れる

単語の解説

倍数と約数

まず、倍数は「multiple」、約数は「divisor」と言います。どちらも、四則演算の英単語と表現で紹介したように、「かける」を表す「multiply」と、「割る」を表す「divide」から来ていることが分かると思います。

英語をある程度勉強してる方なら、「multiple」が名詞なことに疑問を持つかもしれません。
「multiple」は、形容詞として使われることが多いですが、「倍数」を表すときのみ名詞になります。
では、なぜ「divisor」のように「multiplier」にしないのでしょうか?
その理由は、「multiplier」という数学用語がすでに存在しているからです。
そちらは、次の中級・上級の記事で紹介します。

これらの単語は次のように使用します:

例文
  • 15 is a multiple of 5. (15は5の倍数である)
  • 5 is a divisor of 15. (5は15の約数である)

また、二つの数を比べるときによく使用される「公倍数」と「公約数」は、それぞれ「common multiple」と「common divisor」と言います。ここでの「common」は、「共通の」という意味です。では、例文を紹介します。

例文
  • 10 is a common multiple of 2 and 5. (10は2と5の公倍数である)
  • 3 is a common divisor of 18 and 24. (3は18と24の公約数である)

さらに、「最小公倍数」と「最大公約数」は、「the least common multiple」と「the greatest common divisor」と表します。
(*最小公倍数を「the lowest common multiple」とするときもあります)
また、「LCM」や「GCD」という表記を見たことがあるかもしれませんが、これらは上の表現の頭文字を取ったものです。

割り算の余り

割り算の余りを「remainder」と呼びます。この単語は、英語で「残る」を意味する「remain」から来ています。

「remainder」は、割り算の余りだけでなく、引き算の余り(差)を表すときもあります

また、ある数の割り算を考えたとき、その数が割り切れずに「AあまりB」の形で表せる場合、英語では、「A with a remainder of B」と書き表します。
ただ、話し言葉として、「A with remainder B」や「A remainder B」が使われることも多いです。

例文
  • 23 divided by 5 gives 4 with a remainder of 3. (23を5で割ると、4あまり3となる)
  • What is the remainder when we divide 10 by 4?. (10を4で割った余りはなんですか?)

そして、割り算で余りがないことを「without a remainder」と言います。
さらに、余りがなく割り切れることを「divisible」といい、「A is divisible by B」で「AはBで割り切れる」となります。

例文
  • 12 is divided by 3 without a remainder. (12は余りなしで3で割り切れる)
  • 12 is not divisible by 7. (12は7で割り切れない)

解説はここまでです。次の練習問題に挑戦してみて下さい。

練習問題

QUESTION 1

Find all the common divisors of 84 and 14.

解答

2, 7 and 14

問題の和訳:84と14の公約数をすべて求めなさい

QUESTION 2

Fill in the gaps A, B and C to complete the following paragraph. You should only use the terms from today’s lesson.

10 divided by 3 equals 3 with a ( A ) of 1, so 3 is not a ( B ) of 10. However, 12 divided by 3 is equal to 4 without a ( A ), so 12 is ( C ) by 3.

解答

A. remainder
B. divisor
C. divisible

問題の和訳:空白 A・B・C を埋めることで次の文章を完成させなさい。今日の授業からの単語のみを使いなさい。

QUESTION 3

For the below statement, choose the correct option.

For some two numbers, the least common multiple and the greatest common divisor of them are the same.

  1. This statement is always true for any two numbers
  2. This statement is not always but sometimes true for some two numbers
  3. This statement is false for any two numbers
  4. It is not possible to decide
解答

B

問題の和訳:下の文章について、正しい選択肢を選びなさい

ある2つの数の最小公倍数と最大公約数が同じである。

  1. この文章はどんな2つの数の組についても常に正しい
  2. この文章はいつもではないが、いくつかの2つの数の組では正しい
  3. この文章はどんなの2つの数の組についても正しくない
  4. 判断することはできない

解説:上の文章が成り立つのは、2つの数が同じときです。例えば、7と7の組のとき、最小公倍数と最大公約数はどちらも7です。「2つの違う数」とは言っていないので、同じ数でもオッケーというわけです。

ゆーた
ゆーた

問題はいかがでしたか?最後の問題は、問題文を理解するのが難しかったかもしれません。これをすぐに解けた方は、この記事の内容を十分に理解していると思います。

単語のまとめ

倍数と約数
単語・表現意味
Multiple倍数
Divisor約数
Common multiple公倍数
Common divisor公約数
The least common multiple最小公倍数
The greatest common divisor最大公約数
割り算の余り
単語・表現意味
remainder余り
A with a remainder of BAあまりB
A with remainder BAあまりB
A remainder BAあまりB
Without a remainder余りなし
A is divisible by BAはBで割り切れる

最後に

倍数・約数・余りは、中学・高校・大学のどのカテゴリーでも使われるトピックです。なので、これから数学を英語で学びたい皆さんにとって、今後必ず役に立つと思います。

次の記事では、分りやすく説明するために中級と上級の両方を入れています。自分のレベルにあった部分を中心にぜひ読んでみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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