はじめに
本記事では、初級に引き続き「小数の英語表現」を解説していきます。この記事では、「小数の2つの読み方」について詳しく紹介します。
初級をまだ読んでいない方や、上級の記事も読みたい方は以下のリンクから飛んでください。
→ 小数の英語表現(初級)
→ 小数の英語表現(上級)
(所要時間:5~10分)
小数の表現方法・読み方
- 「(整数部分) + point + (小数部分)」(例:three point one)
- 「整数部分(そのまま) and 小数部分(分数で)」(例:three and one tenth)
単語の解説
英語での小数の読み方①
ここでは、小数の読み方として最も一般的なものを紹介します。
まず、基本的な形は「(整数部分)+ point +(小数部分)」です。
これは日本語の「(整数部分)+ 点 +(小数部分)」と同じ構造になっています。
特徴1.小数部分は「1桁ずつ読む」もしくは「全桁を数として読む」
二つ目の例文を見ると、小数部分の「14」を見ると、「one four」もしくは「fourteen」とできます。
しかし、三つ目の例文のように小数部分が3桁以上になると、「one four one」の方がより使われます。
特徴2.整数部分が0のとき
四つ目の例文より、整数部分の0は読んでも読まなくてもいいです。
これは、上で述べたコンピューターの話と同じで、どちらも数学的に正しい表現と言えます。
しかし、「zero」と呼んだ方が強調はされます。
特徴3.小数部分の0は「oh」とも読める
五つ目と六つ目の例文より、小数点第何位目でも「zero」を「oh」と読むことができます。
「0.05」などの整数部分の0に対しても「oh point oh five」とすることができます。
しかし、「zero」を強調する意図がないなら「point oh five」でいいと思います。
特徴4.「0.5」と「0.25」は特殊
どちらの場合も、七つ目と八つ目の例文のように「point five」と「point two five」にすることができます。
しかし、分数のときと同じ表現で、「a half」と「a quarter」とすることも多くあります。
整数部分とつなぐときは帯分数を表すときと同じく、「point」の代わりに「and」を使います。
小数の読み方②
ここからは、数学でのみ使われる小数の正しい表現方法を解説したいと思います。
この読み方のポイントは「小数部分を分数の形にして読む」ことです。
まず前回の記事で、「decimal fraction」は「分母が10の累乗であるような分数」と紹介しました。
これを参考にすると、例えば次のように小数を表すことができます。
上のように、どんなに小数点以下の桁が大きくなっても、小数部分は一つの10の累乗を分母にもつ分数として表せると分かります。
では、これを使って小数を表すと下のようになります:
特徴1.整数部分はそのまま
読み方①と同じで、整数部分はどんなに大きくなってもそのまま読みます。
特徴2.小数点は「and」
読み方①では小数点を「point」と読みましたが、今回の場合は「and」とします。
特徴3.小数部分は分数で表す
「第5章:分数の英語表現(初級)」の表現方法①を利用して、小数部分は10の累乗を分母にもつ分数として表します。
また、分母のサイズは「分子が整数になる最小の10の累乗」を使用します。
例えば、3.14は「1.4/10」だと分子が整数ではないので、「14/100」が最小の10の累乗の分母を持つと言えます。
特徴4.整数部分が0なら小数部分のみを言う
例えば、「0.07」などは、「zero and seven hundredths」とはせず、単に「seven hundredths」とします。
特徴5.分数に「hyphen」を使わない
「第5章:分数の英語表現(初級)」では、一般に「hyphen」を分子と分母の間に利用すると言いました。
しかし、この場合は整数部分を含めた小数全体で一つの形なので、「hyphen」は入れません。
その代わり、分母が10,000になるときなどは、分子と区別するために「ten-thousandth」などとします。
また、分子との区別をはっきりさせるために「hundredth」を「one-hundredth」、「thousand」を「one-thousandth」などとする人もいます。
特徴6.「0.5」と「0.25」は特殊
これらの場合のみ「a half」と「a quarter」が使われます。
読み方①で紹介した形はここから来ています。
しかし、この表現は数学の場面だけでなく一般的に使われるので例外と言えます。
「One and a half hours(1.5時間)」などと言う表現はよく聞きますよね。
特徴6での「a half」と「a quarter」の場合を除き、読み方②はよりフォーマルな数学の場面のみで使われます。
そのため、数学の場合はどんな時も読み方②を使うということはありません。
実際に、数学の授業などで小数を言うときは、読み方②だと伝わりにくいので、読み方①を使うのが一般的でしょう。
読み方②は、言いづらいですよね。
ですが、これが数学での正しい表現方法です。
実際に使うことはないかもしれませんが、覚えておいて損はないと思います。
練習問題
小数の表現方法・読み方
- 「(整数部分) + point + (小数部分)」(例:three point one)
- 「整数部分(そのまま) and 小数部分(分数で)」(例:three and one tenth)
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容は覚えないといけないルールがたくさんあるため大変だと感じる人もいると思います。まずは、2つの読み方の全体像をつかみ、書いたり言えたりするようにしましょう。
次の記事もぜひ読んでみてください。
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