はじめに
今回は、「数字についての基礎的な英語表現」を解説していきます。この記事では、0 から 9999 までの数の英語での表し方と、数・数字に関連する英単語の解説をしていきます。今回紹介する単語数は普段よりも少ないですが、細かく解説していますので、気を抜かずに読み進めてください。
今回のトピックは、初級・中級に分けて紹介していきます。今回の単語リストを確認し、より難易度の高い表現を知りたいと思った方は、以下のリンクから中級に進んでください。
→ 数字についての基礎的な英語表現(中級)
最後には、本記事の確認となる問題演習があるので、そちらにも挑戦してみてください。
(所要時間:~15分)
単語・表現の一覧
単語・表現 | 意味 |
---|---|
Number | (それ自体に意味を持たない概念としての)数 |
Numeral | (アラビア数字・漢数字などの)数字 |
Figure | (何かを意味する)数、アラビア数字、(複数形で)桁 |
Digit | 0から9までの数、桁 |
Integer | 整数 |
Whole number | 整数 |
Odd number | 奇数 |
Even number | 偶数 |
単語の解説
まず初めに、英語での数字の書き表し方について復習・確認をしていきます。その後、関連する英単語を紹介します。
0~19までの数
0 ~ 19 までの一覧は以下のようになります。
数字 | 英語 | 数字 | 英語 |
---|---|---|---|
0 | zero | 10 | ten |
1 | one | 11 | eleven |
2 | two | 12 | twelve |
3 | three | 13 | thirteen |
4 | four | 14 | fourteen |
5 | five | 15 | fifteen |
6 | six | 16 | sixteen |
7 | seven | 17 | seventeen |
8 | eight | 18 | eighteen |
9 | nine | 19 | nineteen |
0 から 12 までの単語は記憶するしかありません。
13 から 19 までの数字には、共通して語尾に「teen」が付くので覚えやすいですね。
古い英語の意味で「teen」は、「ten more than ~(~より10大きい)」という意味です。
「ten(10)」を変形させたところから語源が来ています。
20~99までの数
まず、10 の倍数の数字の一覧を見てください。
数字 | 英語 |
---|---|
20 | twenty |
30 | thirty |
40 | forty |
50 | fifty |
60 | sixty |
70 | seventy |
80 | eighty |
90 | ninety |
共通して、これらの語尾には「ty」が付いています。
これらの規則性を見てみると、ほとんどが「teen」と「ty」を入れ替えた形になっていることに気づきます。
また、20 以降の 2 桁の数は、常に次のような形で書き表されます:
10 の倍数の数字 + 1 ~9 までの数字
例えば、52 は「fifty-two」などというようになります。日本語の場合と同じですね。
慣習として、「10 の倍数の数字」と「1 ~ 9 までの数字」の間に「– (hyphen)」を入れます。
100~999までの数
まず、100 の倍数の一覧を紹介します。
数字 | 英語 |
---|---|
100 | one hundred |
200 | two hundred |
300 | three hundred |
400 | four hundred |
500 | five hundred |
600 | six hundred |
700 | seven hundred |
800 | eight hundred |
900 | nine hundred |
1 から 9 の数に「hundred」をつける形で2単語で表されます。
「two hundreds」のように複数形の「s」は使用しません。
また、「three-hundred」のように hyphen を入れる必要もありません。
また、3桁の数字を表すとき日本語の場合と同様に、下のような使い方をします。
100 の倍数 + 10 の倍数の数字 + 1 ~ 9 までの数字
例えば、435 は「four hundred and thirty-five」となります。
100 の倍数と 10 の倍数の間の「and」は主にイギリス英語では使用されますが、アメリカ英語では使用されません。どちらの場合でも意味に違いはありません。
1000~9999までの数
1000 の倍数を表すときには、「hundred」の代わりに「thousand」が使われます。
数字 | 英語 |
---|---|
1000 | one thousand |
2000 | two thousand |
3000 | three thousand |
4000 | four thousand |
5000 | five thousand |
6000 | six thousand |
7000 | seven thousand |
8000 | eight thousand |
9000 | nine thousand |
この場合も同様で、複数形の「s」は必要ありません。
今までと同じで、4桁の数字は次のように表されます。
1000 の倍数 + 100 の倍数 + 10 の倍数の数字 + 1 ~ 9 までの数字
例えば、5767 は「five thousand, seven hundred and sixty-seven」=「five thousand, seven hundred sixty-seven」となります。
このとき、1000 の倍数と 100 の倍数の間には「and」を使用しません。
どんなに桁が大きくなっても、 2桁目以下の数の前でのみ、「and」が使われます。
例えば、「five thousand and sixty-one(5061)」や「eight thousand and four(8004)」と使うことができます。
hundred を使った4桁の数の表し方
上で解説した「thousand」を使った表し方は、教科書で習うような正しい表現です。
一方で、文章が長くなることや言いずらくなることが多いので、「hundred」でより端的に表される場合があります。
1.下2桁が0の場合(1つ目の例文)
このとき、「one thousand, four hundered」よりも「fourteen hundred」とした方が言いやすいです。
2.下2桁に0が含まれない場合(2つ目の例文)
これも1つ目と同じように、より分かりやすくなっていることがわかると思います。
「hundred」を使う用法は、1100 から 1999 の間で使用されることが多いですが、より大きな数で使っても問題はありません。
数に関して覚えておくべき英単語
ここからは、「数に関する英単語」を紹介していきます。
まずは、「数・数字」を表す類義語として使われる「number」、「numeral」、「figure」と「digit」の違いについて解説していきます。
Number
最も一般的な「数」のことで、ものがいくつあるのかを表す「概念」です。
Numeral
「numeral」とは「数字」のことで、「どのように数を表現するか」という表現の方法を意味します。
私たちは「number(数)」を「アラビア数字(1, 2, 3, etc)」や「漢数字(一, 二, 三, etc)」などを使って表します。
このとき、「numeral」は「アラビア数字(Arabic numerals)」や「漢数字(chinese numerals)」などの「数字」のことを指します。
日本語では「好きな数字はなんですか?」と聞くように、「数」と「数字」が混同して使われることがあります。しかし、英語では「number」と「numeral」に明確な違いがあります。
Figure
まず、一つ目の意味は「number」と同じで「数」です。
しかし、「number」が「それ自体に意味を持たない概念としての数」なのに対して、「figure」は、実験の結果や会社の売り上げを示すような「何かを意味する数」です。
さらに、「number」は整数のみを表す言葉ですが、「figure」は小数でも構いません。
また、「figure」は「the figure 5 on the paper(紙に書かれた数字の5)」などとしてアラビア数字を意味したり、複数形の「figures」で、「double figures(2桁の数)」のように「桁」という意味になったりします。
ここからも分かる通り、「figure」は純粋な数学よりも、科学やビジネス、統計学などの「数字をデータとして使う」場面でよく目にする単語です。
Digit
私たちが日常生活で使う十進法では、0から9までの「それぞれの位に入る数字」を表します。
コンピューターのような二進法の場合では、0もしくは1を表します。
また、「twelve-digit calculator(12桁表示の計算機)」のようにして「桁」を表すこともできます。
「digit」にはもともと「指」という意味があり、人間が10本の手の指で数えたことに由来します。
さらに、ここまで紹介した「数字」は、正確には「整数」だと言えます。
これを英語では「integer」もしくは「whole number」と言います。
また、「integer」は「odd number(奇数)」と「even number(偶数)」に分けることができます。
「even」には「同等の、五分五分の」などの意味があり、「odd」には「余分の、あまりの」という意味があり、どちらも2で割った時の結果を表しています。
「odd」には「奇妙な」という意味もあります。しかし「奇数」という言葉は、ヨーロッパとの交流が始まる以前の中国から日本に渡ってきたので関係はないと考えられています。
お疲れさまでした、解説は以上です。練習に挑戦してみてください。
練習問題
本記事のまとめ
単語・表現 | 意味 |
---|---|
Number | (それ自体に意味を持たない概念としての)数 |
Numeral | (アラビア数字・漢数字などの)数字 |
Figure | (何かを意味する)数、アラビア数字、(複数形で)桁 |
Digit | 0から9までの数、桁 |
Integer | 整数 |
Whole number | 整数 |
Odd number | 奇数 |
Even number | 偶数 |
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容は、全体的にそこまで難しくはなかったと思います。ですが、大きな数の書き方のルールや単語の意味の微妙な違いなどは、十分に理解するまで読んでおくと英語の理解が深まると思います。
なかなか理解できない場合などは、自分で調べてみたり、コメントに書いてください。より分かりやくなるように記事を更新していきたいと思います。中級の内容もぜひ読んでください。
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